YAHOOニュース等でも話題になっておりますけど、囲碁の人工知能を搭載した、対戦ソフト「アルファ碁」が、韓国のプロ棋士(しかも、トッププロ!)に勝利したようですね。
日韓のマスコミは、衝撃的な見出しで、このニュースを報じてましたが、正直、個人的な意見で言うと、予想できた事で、何を今更・・という感覚。
というのは、同じ頭脳系のボードゲームである、チェスやオセロは、人間を超えているし、更には、将棋は、2013年にはハンデ無しの平手打ちで、各種ソフトに、プロが完敗しているから・・
将棋界では、3年前に、将棋界のベスト10と言われている、A級棋士が、将棋ソフトに敗けていて、これまで、10人以上対戦して、棋士側が大きく負け越ししているんですね。
将棋のプロ棋士が、初めて負けた時は、NHKニュースのトップで報道されたぐらい、衝撃的で、なんか、悔しい気持ちがあったけど、今回は、そういう経験を踏まえていたので、まあ、そうなるよね、という気持ち。
今回の囲碁界については、トップ棋士が、負けるリスクを背負いながら、よく対戦を受けたな~という感じです。
いくら、高額の賞金がかかっていたとしても、李世九段にしてみれば、リスクや負けた時のデメリットの方が圧倒的に大きい訳じゃないですか?
だから、負けた事を非難するよりも、対戦を受けた勇気というか、囲碁界を盛り上げようとしたエンタメ精神を評価すべきじゃないかな~と思う。
人間側が負けた事により、囲碁界が衰退するんじゃないかという声も一部であるらしいですけど、杞憂だと思いますね・・・
実際、チェスや将棋では、そういう事にはなってないだろうし、むしろ、将棋は、ニコ動と組んで、電王戦を開催して、今まで、将棋に興味の無かった若い世代に、将棋の面白さをアピールしている訳で。新規のファン開拓になっているし。
将棋ソフトや囲碁ソフトは、今後、プロ棋士が、自宅で棋力をアップさせるための勉強ソフトになっていくんでしょう。これまでの、人間vs comといった対立構造という図式は終わって、次の関係性に進むというか。
後、囲碁ソフト・人工知能の発展は我々の生活に役立つ、というマスコミの声もあるようですが、それも、すぐには、そうならないでしょう~
囲碁ソフトや将棋ソフトに使われている、人工知能は、あくまでも、ボードゲームに特化したもので、ソフト専用という印象。他の用途や分野にすぐに、利用できるものでは無いんじゃないの??
人間を超えたのは、あくまでも、未だ、ボードゲームの世界というだけで、安易に、煽るのは早計だと思いますよ。
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